年上王子のお嫁さん☆



電話を切って、トイレから出る。




……よし。



グッと気合いを入れ

デスクに戻る。






「あら槇原くん。

スッキリした顔してるわね?
彼女、怒ってなかった?」




隣のデスクの菊池さんの言葉を聞きながら

資料に目を通す。



営業部の説明や、残業などのことが詳しく書かれていた。





「怒ってたどころか……
びっくりしたよ。」


「え?」




呟くように答えると、菊池さんは首を傾げた。





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