こんな幸せをくれたキミを

今度は、俺が幸せにする番。



だから……

ついてこい。


これからずっと、一緒に歩こう。





見上げた空には、微かに星が光っている。


わずかに欠けた月が、俺を照らしていた。








「ただいま。」




ドアを開けると、また聞こえてくる

一番好きな声。



ほら、今日もまた

その無垢な笑顔で、明るい声で


俺のところにくるんだ。




「お帰り、啓飛!!!」





可愛く笑う彼女を抱きしめる。


絶対、放さない。



びっくりしてる華の耳元で、囁いた。





「ただいま。」






*SIDE 啓飛 終わり*




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