勇気を出して言う。 「……ごめん、華。 今日、仕事になっちゃったんだ。7時くらいには終わると思うけど…」 『…うん。あたしは大丈夫だから、仕事に集中していいよ。 7時に終わるなら、そのくらいの時間に啓飛の家行ってもいい?』 華から、予想外の優しい言葉に びっくりしてしまう。 お子ちゃまだったコイツのことだ。 泣き叫ぶくらいを想像してた。 でも、違った。 俺が思ってる以上に 華はオトナだったんだ。 .