そ、それは……
「みんなの前にいるの恥ずかしいし…疲れそうだし。
時間ないし…」
指を折りながら言っていくと
隣でクスッと笑うヤツがいた。
「ふっ……
ほら、一番の理由言ってないだろ?言わないの?」
「ぇ……え!!!?///」
ば、バレてる!!
啓飛はあたしの頬をつつきながら、そう言った。
「別に、それだけだよっ!!
だから披露宴はまだいい。」
「そうか。
華はまだ学生だしな。」
「慌てなくてもいいわよね。」
お母さんたちも、納得してくれたみたい。
よかった。
一番の理由 言わなくて済んだ。
“だって、啓飛のこと…
みんなに見せたくないんだもん”
.

