「絶対、幸せにするけど。
ついてくる覚悟はある?」
「うん。もちろん!!!」
笑い合って、指輪を啓飛の指に通す。
お揃いのリング。
ついていく自信、あるよ?
だって、初めてこんな気持ちになったんだもん。
一生、隣にいたいよ。
啓飛のお隣にいる存在でありたいよ。
「っ…う…」
左手の薬指に通るリングに、一気に涙が流れる。
冷たい感触が、心を温かくする。
「それでは、誓いのキスを。」
っ…
みんなの前で、しかも親の前でキスするなんて…
死ぬほど恥ずかしいけど
それ以上に、嬉しい。
ベールを上げられると、ハッキリと見える彼の顔。
その大好きな瞳が、あたしに向かって細められる。
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