年上王子のお嫁さん☆



「絶対、幸せにするけど。

ついてくる覚悟はある?」


「うん。もちろん!!!」




笑い合って、指輪を啓飛の指に通す。

お揃いのリング。


ついていく自信、あるよ?




だって、初めてこんな気持ちになったんだもん。



一生、隣にいたいよ。


啓飛のお隣にいる存在でありたいよ。




「っ…う…」




左手の薬指に通るリングに、一気に涙が流れる。


冷たい感触が、心を温かくする。




「それでは、誓いのキスを。」




っ…


みんなの前で、しかも親の前でキスするなんて…

死ぬほど恥ずかしいけど


それ以上に、嬉しい。




ベールを上げられると、ハッキリと見える彼の顔。



その大好きな瞳が、あたしに向かって細められる。




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