「だ、だって……
びっくりして…嬉しく、て…」
ベール越しに見る啓飛は、すべてが完璧で、カッコよくて…
あたし、この人のお嫁さんになるんだ…
「ふっ……可愛い。」
「っ!!///」
いつもと違う、オールバックの啓飛。
白いタキシードが似合いすぎ。
「…ほら、前向いて。」
「うん……」
前には、優しい顔であたしたちを見る牧師さん。
本当に結婚式なんだね……
式が進むほど、あたしの涙腺は緩んでいく。
「では、指輪の交換を。」
綺麗なプラチナのリング。
これって…
「啓飛が選んだの?」
「まぁね。ドレスとか、花とか…その指輪も、華のお母さんと相談しながら決めたんだ。」
そう言って、指輪をとる。
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