真っ赤になって出ていった華。
……よし。
階段を下りる音を確認してから、早速電話する。
「もしもし、華行きました。」
やべぇ。ドキドキし過ぎておかしくなりそう。
華の入学祝いバーベキュー。
それは、ただの口実。
これから行うことのカモフラージュにすぎない。
こんなことするようなキャラじゃないはずなのに。
それでも、やりたいと思うのは
華のびっくりする顔が見たいと思うのは……
「……よし。」
携帯を閉じて、さっさと着替える。
これから魅せるサプライズ。
キミは喜んでくれる?
俺はドキドキしながら部屋を出た。
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