年上王子のお嫁さん☆



敦は、啓飛に笑いかけてから去っていった。


必然的に二人きりになる。




……ヤバい。泣きそう。


どうしていいかわからなくて…

涙となって溢れる。




「……ごめん、華…」



沈黙を破ったのは啓飛。

…やっぱりちゃんと言いたい。




「っ…なんで……なんで安藤さんと…。仕事って、言った…

なのに連絡っ、もくれないし…
ひどいっ……」




啓飛の腕から逃れ、顔を手で隠す。

あぁ、せっかくのメイクが台無し。




「あたし…ショックだった…

安藤さんから変なメール来るし、全然会えないし…

花火は一緒にみれないし…」




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