敦は、啓飛に笑いかけてから去っていった。
必然的に二人きりになる。
……ヤバい。泣きそう。
どうしていいかわからなくて…
涙となって溢れる。
「……ごめん、華…」
沈黙を破ったのは啓飛。
…やっぱりちゃんと言いたい。
「っ…なんで……なんで安藤さんと…。仕事って、言った…
なのに連絡っ、もくれないし…
ひどいっ……」
啓飛の腕から逃れ、顔を手で隠す。
あぁ、せっかくのメイクが台無し。
「あたし…ショックだった…
安藤さんから変なメール来るし、全然会えないし…
花火は一緒にみれないし…」
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