年上王子のお嫁さん☆



もう少しで、唇が触れそうになったとき……








グイッ



「ゎっ…」




いきなり後ろから腕を引かれて、体勢を崩す。



…な、なに!!?




肩に置かれていた敦の手が離れ、後ろに倒れ込んだ。



フワッ…





「…え……」




あたしを後ろから包み込むのは

一番、安心できる匂い。



一番、好きな腕。






「……俺の彼女に

触るな…」





そう、言ってくれる人は


あたしの、一番来てほしかった人。




あたしの、一番愛しくて


一番、大好きな人。




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