なんて言ったらいいか、この状況を理解するのに時間がかかる。 「…俺が、アイツのかわりになってやりたい…」 「っ……」 体を離され、顔が見える。 敦の瞳に、焦るあたしの姿が映ってる。 肩に置かれた手が……熱い。 このまま、敦を選んだら 楽になれる? 少しでも、傷を癒せる? 敦のこと、好きになる? 徐々に近づいてくる敦の綺麗な顔。 あたしはそれを 受け入れてしまいそうだった…… .