浴衣が汚れないようにはしてるけど
そんなことはどうでもよかった。
「け、ぃと…啓飛っ……」
声にならない気持ちの方が多くて、どうしていいかわからなくなる。
あたしは……
どうすればいいの?
好きな人を失ったら…
あたしは……
「華っ!!!」
俯いて泣いていると…
こっちに向かって誰か走ってきた。
顔を上げると……
「………敦…」
「ったく…こんなところで一人なんて危ないだろ?
何してんだよ。」
そこにいたのは、一番来てほしかった人ではなかった。
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