その意味を聞くときには、もう唇を奪われていた。 ……このときに、ちゃんと啓飛に聞いていれば ちょっとは違う結果になった? ちょっとでも、楽な結論にたどり着いてた? ……ヤダ。 あたしは、啓飛だけなのに。 信じてたのに。 思い出しただけで、息苦しくなるあの出来事が起こったのは この日からだいぶ過ぎた 夏休み最後の1週間だった。 涼さんが言っていた花火大会に、啓飛を誘うことから始まった。 .