案の定、反応がない。 ……だよね。 「ごめん……忘れて…」 『忘れていいから』 そう言おうとした。 でもその言葉は、啓飛のYシャツに染みて消え去る。 「……涼から 聞いちゃった。」 「っ!!!」 涼さん……啓飛に言ったんだ。 なんだか気まずくて、俯く。 「…ごめん。本当は前から感付いてたんだけど… 華、聞かれたくないみたいだったから。」 困ったように、ちょっと歪んだ笑顔を浮かべる彼。 …確かに、聞いてほしくはなかった。 .