頭を撫でる、啓飛の手。 久々に感じる感触に、目を閉じる。 気持ちいい… マッサージでもされてるみたいに、力が抜けて…心地いい。 「……けぃ…」 〜♪〜♪ 口を開きかけたとき 啓飛の携帯が鳴った。 「……ぁ…」 「電話みたい。ごめん、華。」 あたしの頭から、スッと離れてしまった手は 鳴り響く携帯を掴んだ。 啓飛は、そのまま部屋を出て行った。 啓飛の言った“ごめん”が 別れの言葉に聞こえる。 部屋を出て行った啓飛が もう、戻って来ない気がする。 .