明後日は 啓飛と付き合って1年記念日。 なぜか、絋花も知っていた。 「ねぇ、お祝いするの? デートとか??」 ニヤニヤしながら聞かれるけど あたしは黙ってしまう。 その様子を察した絋花は、心配そうにしている。 「…啓飛、ね? 今年から社会人になったから、大変なんだ。 だから、デートは出来ないんだけど…」 そこまで言って、止まってしまう。 「でも、隣の家なんでしょ? 会いに行けるじゃん!!」 「ぁ…うん。そうだね。」 .