トレイを持ったまま、安藤さんに視線を向ける。 そこには、本当に泣いている姿があった。 「あたし、槇原くんが好き。 ……華ちゃんに渡したくない。」 「……」 俯いてしまった。 ワケわかんねぇし。 だいたい、知り合ってまだ半年経ってないのに 好きとか言われても困るだろ。 「…スミマセン。 まだ仕事があるんで……」 「なんであたしじゃダメなの?」 振り払うにも、トレイを持ってるから 強く出来ない。 ……触んなよ。 この腕は、身体は 華のためにあるんだから…… .