年上王子のお嫁さん☆



腕を掴まれ、ベッドに座っている啓飛の膝に座る。



されるがままのあたし。





「……なんか妙に素直だね?」


「…ん……」




やっぱり、気になるよ。


なんで急にこっちに来たのか。

『こっちに帰ってくるから』ということになったのか。




……信じてるけど


不安になる。





「…大丈夫。

華が不安に思ってるようなことはないから。

安心して、俺に会いに来いよ?
いいな?」




命令口調なのに、不安を取り除いてくれるような…

そんな温かい言葉に


心がふわぁっと溶けていくのがわかった。





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