「滝本さん!! 電話です。二番お願いします。」 滝本さんを遮るように叫んだのは…… こっちを向いて笑っている 安藤さんだった… 「…わかったゎ。 槇原くん、この話はまた後でするわ。 お昼、空けておいて?」 「…はい。」 滝本さんはそう早口で言うと 電話をとった。 俺も、何事もなかったかのようにコピー機のところへ戻った。 100部の資料を持って、また部長のもとへ。 ……さっきの滝本さんの言おうとしてた言葉… わかった…かもしれない。 .