あの変なメールが来てから1週間。 学生は、きっと夏休みに突入しただろう。 7月下旬の暑さが、スーツの俺たちには辛かった。 「槇原、これ100部コピーして。」 「了解しました。…これ、先ほど頼まれた資料です。」 「おぉ。ありがとう。 じゃ、頼むな。」 部長に探してきた資料を渡し、素早くコピーに移る。 コピーは、セットすれば暇になる。 その隙に、営業部のみんなにコーヒーを入れる。 「ありがとう。槇原くんは働き者ね!!」 「…仕事ですから(笑)」 .