水着から着替えて、プールを出る。 疲れきった顔をして車に乗る華は “お子ちゃま”より“年寄り”がピッタリな感じ(笑) よろよろ歩く彼女が可愛かった。 車に乗るなり、すぐに寝てしまう華。 その幼い寝顔に、緩む口元。 「……クスッ…」 まだ湿った髪を梳くと、指にまとわりつく。 それをギュッと握って 昼間のことを考える。 安藤さん、華に何を言ったのか… 気になって仕方ない。 「…絶対に泣かせない。」 長い睫毛がなびく瞼にキスをして そう呟く。 .