またしばらく、会えなくなる… そう思うと 急に悲しくなってきて 今すぐ、啓飛に抱きつきたくなった。 ……やっぱり、1秒だけギュッてしてもらってからにしよう。 急いで玄関のドアを開けて、車に乗ろうとしていた啓飛に 後ろから抱きついた。 「……は、華?」 「…また、しばらく会えないでしょ? だから……充電させて?」 ギュッと、腕の力を強くすると 手のひらが啓飛に包まれた。 「…あんまり可愛いことするなよな。 こんな道端で、こんなことしていいのかよ?」 .