それから空が赤くなるまで遊んで ヘトヘトになって、啓飛の車に乗り込んだ。 「…疲れたぁ……」 「そりゃそうだろうよ。 あんなにはしゃいで、泳ぎまくってたからな。」 助手席の窓に寄りかかるようにしていると、啓飛は呆れたように笑った。 シートベルトを締める仕草がカッコいい…… 疲れもふっ飛ぶ。 「じゃぁ、帰るか。 忘れ物してねぇ? 俺の家にあるなら、今度持ってくけど。」 「ぁ…たぶんないよ。 ありがとね。 あたしのワガママに付き合ってくれて…」 .