安藤さんはニッコリと笑って 男の人と、横を通り過ぎて行った。 …その瞬間…… 「……せいぜい幸せな時間を楽しんでね?」 「…!?」 ボソッと、あたしだけに聞こえるように言った。 なんで…? なんで、こんなこと…… ヤバい。 ちょっと、怖い。 「…華?順番来たけど?」 「ぁ、ぅん。うわ、高いね!!」 啓飛の声で我に返った。 ……順番、来てたんだ。 「はぃ、どうぞ〜。前に乗る方が先にお願いしますね。」 「は、はい!!」 .