年上王子のお嫁さん☆



安藤さんはニッコリと笑って

男の人と、横を通り過ぎて行った。





…その瞬間……





「……せいぜい幸せな時間を楽しんでね?」


「…!?」




ボソッと、あたしだけに聞こえるように言った。


なんで…?

なんで、こんなこと……




ヤバい。


ちょっと、怖い。




「…華?順番来たけど?」


「ぁ、ぅん。うわ、高いね!!」




啓飛の声で我に返った。


……順番、来てたんだ。




「はぃ、どうぞ〜。前に乗る方が先にお願いしますね。」


「は、はい!!」




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