振り返ってみると

でっかい目にたくさん涙を溜めてある華の姿。




「……啓くんは…いつも…
いつも、あたしのこと『お子ちゃま』とか『ガキ』とか…

もう高3だもん。

いい加減、あたしのことオトナとして見てよ……!!!」


「っ…」





涙を拭いながら、そう叫ぶ華に

また胸が苦しくなる。




わかってくれよ。


お前のことなんて、一度も…





「一度も、コドモだなんて見てねぇよ…!!!」


「きゃっ…」




離れかけたベッドに近づき

乱暴に華を押し倒す。




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