『あぁ…あのさ。 もう授業終わった?』 「うん。終わったよ。 今、家にいる。」 お母さんは二階に行ってしまったから、リビングに一人。 ついていたテレビドラマより、啓飛の声に神経が集中する。 そんなあたしに啓飛が言った言葉は 思ってもいないこと。 『今日、これから暇? もし暇だったら、営業部のみんなとご飯食べるんだけど、来る?』 …え!!? これはまさか…… “デートのお誘いかもよ?” 「え……いいの?」 うそ… .