『だからちがうって! 別に優奈のことなんか考えてねぇよ!』 俺は精一杯否定した。 『ふっわかりやすい奴』 『え?』 バイクの爆音のせいで慎吾が何を言ったかわからなかった。 慎吾の奴…… 本当、いつもずばりと言い当てるから恐ろしい。 『そうだ拓也』 慎吾が何かを思いだした。