『おいどうしたため息なんかついて』 隣で走る慎吾が話しかけてくる。 『いや……別に……』 『もしかして…… 優奈の事考えてたのか?』 『ちげーよ!』 慎吾は話を続ける。 『あいつ最近急に女らしくなったからな。 今まで金髪だったし分厚い化粧してたし、もろ不良だったのにな あいつ今外見は普通の16歳の女の子だよ』 慎吾は優奈を見ながら笑みを浮かべた。