『ん、なんだ?』 『お母さんって私達ぐらいの時どんな子だったの?』 由紀のお父さんは考えこむ。 『結衣はお前らぐらいの頃は超元気よかったぞ』 『本当なんだ! 詳しく教えてよ!』 由紀は眼をキラキラさせている。 由紀のお父さんは話を続けた。 『お父さんは高校2年の時にお母さんの高校に転校したんだ。 昼休み、校庭で男子が野球をしていた。 お父さんも入れてもらいたいなって思って近くにいったら中に 1人女の子が混ざっていた。 それがお母さんとの初めての出会いだよ』