私は急いで洗面所へ向かった。



まさか化粧を落とすはめになるとは……



落とし終わり、私は控え室に戻る。



『落とし終わりましたー』


『ねぇ母さんやっぱり』



由紀はニヤニヤしている。


『私の想像してた以上だわ』

由紀の母さんも私を見て笑っている。



『ど、どうしたんすか??』



『あんた!』


由紀が私を指さす。


『な、何!?』



『かわいいよ』




『……へ?』