そこには、由紀が仰向けになって寝ていた。



『よぉー!!由紀ちゃん!』


『うわっ!びっくりした!』


驚き、起きた由紀は、私の顔をじーっと見つめる。


『な、何!?』



『あんたさぁ……


せっかく髪を黒して、ピアスはずしたんだしさぁ、顔の化粧も落としてみなよ』


『は?なんで!?』



『黒髪にその厚い化粧はあわない!!』



『由紀の言うとおり!そこの角に洗面所があるから、落としてきなさい』



『は、はい!』