4階へ続く階段には煙が漂っていた。
「真弓ィー!!」返事がない…
爆発したのは5組と8組だった。
「4組にも被害がでてる…」
オレと健太は教室に入った。
「真弓!真弓ー!!」「池野ぉ!」オレたちは必死で探した
「…………ちゃん…い…た…い…」ガレキの下から声が聞こえた。
「真弓!!」
ガレキの下から真弓を助けた。案外けがはたいしたことなかった。
「すりきずだけか……」
「ありがとう…。」真弓は泣き崩れていた。
「このクラスは池野だけか?」
「みんなもぅ行っちゃった。恐くて愛ちゃんと教室にいたらとなりが爆発して…………愛ちゃんは!?」
「愛ちゃんって松田愛子(まつだ あいこ)のことか?」
松田と真弓は大の親友だった。オレも何度か遊んだことがあった。
「愛ちゃん!どこ!?」
「亮佑……ちょっときてくれ…」
「…………?」
「松田はもぅ……死んでる。」
「えっ?」
「さっき松田の死体を見た。吉田と同じ死に方だった。」
「そんな……うそやろ?」
「池野は死体を見ない方がいい……だから死体を隠した。」
「隠したってどこに……?」
「窓から捨てた。だから池野には絶対言うな。」
オレと健太は4組にもどった