「……えっ…?」真弓は唖然とした。
「御堂はオレ達のために死んだ。」
「そんなの嘘でしょ!?御堂君、隠れてるなら出てきて!」涙目で叫んだ。
オレ達は感情をおさえた。
「お願いだから…出てきてよ…。」オレ達はおさえていた感情が爆発した。
「…池野…ごめん。」健太は真弓のもとへ寄った。
「本当は御堂はオレを……」
「健太ぁあ!!」児玉は叫んだ。
「御堂が死んだのはあいつの『意志』だ。だけどあいつの死を無駄にするわけじゃない!あいつはオレ達に言い残したかったんだ………生き残れと…。」
「……ウッ…ウッ…」嗚咽をもらして真弓は泣き崩れた。
「………生きるぞ!!」最後に児玉は言った。
「徳光…今日は理科室(ここ)借りるぞ…」
「あぁ。」眼鏡の奥の瞳が優しく笑った。