バトルロワイヤル

(プルプルプル…)
ヘリコプターはゆっくりとその足を地面につけた。
「っぺっぺっ、砂が口ん中入ったぞオイ!!」薬師寺はつばをはいた。
(ガチャ)
「私が山田大佐だ。私に何かようか?」ヘリの扉から大男が降りてきた。
「あんたが大佐か…」
(これが大佐クラス…)
(ゴゴゴゴゴゴ…)
明らかに他の軍人とは違うオーラを発していた。
「オレ達はこのバトルロワイヤルから逃れるために必死で生き残った。ハッキング…仲間探し…全部命懸けで。途中オレ達の仲間は何人かいなくなっちまった。けどこの時が来たんだ…。オレ達を日本に残してくだ…」
「ダメだ…。」
……―――!!?――…
「なんでやねん!!オレ達は別にロシアに行きたいとは言ってへんねんぞ!!なんでここに残ったらアカンのじゃあぁ!!」
「それはな…、オレはまだ日本でのしかも大阪の大佐クラスだからだ。もともとこのバトルロワイヤルを決めたんは世界政府のアメリカ大統領さんだ。今のオレにはどうすることもできんからな…。お前達の気持ちもわからんでもない。オレには1人息子がいてバトルロワイヤルに参加している。」
「あんたの子供が…か…?」