バトルロワイヤル

……――……
オレ達の空気が行き場もなく止まった。
…この目の前に釣り下げられている赤く染まった布は一体なんだ…?
「…茂野…。…茂野ォオオォ!!」オレ達はそれがすぐに茂野だとわかった。
「キャアァァアァア!!!」
「…チッ…もぅ来たのかよ…。優勝するのはこの宮武学様なんだよぉ!!」
目の前に吊っているカーテンでよく見えないが奥から声が聞こえた。
(…宮武学(みやたけ まなぶ)…!?)
「おい、待て、宮武、オレだ!!山川亮佑だ!!」
オレは宮武学と聞いて思い出した。
宮武はオレのクラスで学級委員長だった。
「…山川…?てめぇも残り7人に入ってたのかぁ!?今すぐ殺してやるよ!!」宮武はもう目がおかしい。
人とは思えない目と、今のオレ達の姿が見えてるのかもわからない。
おそらくオレ達が7人という人数だとは気付いていない。
「山川さん、僕達があいつを止めてきます!!矢田、行くぞ!!」和良は矢田と一緒に宮武に突っ込んだ。
(ダダダダダッ…)
(…プツッ)
矢田と和良は足元のコードにひっかかってこけた。
コードにひっかかって高熱のアイロンが矢田と和良の体を巻き付けた。
「…トラップ成功…。」