バトルロワイヤル

(ゴオォォオ…)
失明した中塚は自分の周りに火を回した。
中塚は自分を見失っている。
「ダメだ、これじゃ中塚に近付けへん!!」オレは額の汗を拭った。
この部屋は想像以上に熱くなっといた。
「…逃げるぞ…」徳光は手招きをしてつぶやいた。
「はぁ?意味わからんぞ!」オレは言った。
しかし、徳光は生き残った部員達を外に出し始めた。
ついに図書館内はオレと真弓と徳光と広瀬、そして中塚だけになった。
「おい、何でみんな出すねん!白金達が命を張ってまでやってきたことほっていくんか!?」オレは徳光の胸ぐらを掴んだ。
「…だから倒すんだよ…。」徳光は上から目線で言った。
(……?)
「広瀬、歩けるか?」広瀬の足怪我をしていて、徳光は広瀬を背負った。
「うわぁあぁあぁあ!!」
(ゴオォォオ…)
中塚はまだオレ達が部屋にいると思っている。
「とりあえず山川、池野、外に出ろ!」
オレは真弓の手を引いて外に出た。
「…児玉はあきらめろ…」
「…えっ?」
徳光は広瀬を背負って図書館から出るとき何かを投げて出ていった。
…ガス玉だ…
(ドオォオォオオン…)
館内は音を上げて爆発した。
その上で児玉は戦っていた…