バトルロワイヤル

その日もお見舞いにスイセンの花を持っていった。
スイセンは私の家の庭に咲いているやつだ。
「昨日はありがとう!」包帯だらけの尚ちゃんは言った。
今日は起きていた。
「…お花真弓ちゃんが持ってきてくれたんだよね。」尚ちゃんは花瓶を見て言った。
「…うん!」
「ありがとう。」尚ちゃんはあんまり元気がない。
その日は少ししゃべって帰ることにした。

「お母さん、“ひふがん”ってどんな病気なの?」私はお母さんに先生が言っていた病名を出した。
するとお母さんは少し胸をうたれたような顔をして…
「…知らないわ…。」と言った。
その時は気付かなかったが、お母さんはわざと病気の内容を言わなかったんだと思う。

―次の日―
「やぁい病気だ!!」私は幼稚園に行くと1人の園児に言われた。
(………?)その時は別に気にも止めてなかった。
しかし次第にいろいろな園児が“病気”と私に言ってくる。
私は1人の“病気”と言ってきた、優ちゃんに聞いた。
「なんで私に病気って言うの?」
「尚也くんとチューするからうつったんだ!!来るなよ!病気!」

私は男子にも女子にも毛嫌いされ、ついにいじめに変わった…。