「亮ちゃん………愛がいないよ…。」
（ズキンｯ）胸がくるしくなった。
「池野…松田はもぅ逃げてるかもしれへんから今からオレたちも逃げよ……」
（健太……スマン…）
「うん…」あゆみはカバンを持った。
ふと気が付いた…「オレらカバンは？」
「5階や！！」
廊下に出て教室にむかった。
教室の前に誰か倒れてる……
「……山口」
（ドクン……ドクン…ドクンドクン…）三人の鼓動が早くなる。
「きゃぁぁぁあぁあ！！」
「真弓！」
「……とりあえず中に入ろう。」健太は真弓の様子をみて言った。
泣き崩れる真弓に健太は真弓の口をおさえ言った。
「……おちつけ…」
「…ウッ……ウッ………ウッ…………！！ンーｯ！ンーッ！」口をおさえて落ち着いたと思ったら急に叫ぼうとした。
真弓は押さえる手をといてとっさに言った。
「健ちゃん、後ろ！！…ゲホｯ！」
「………！？」
（ドンッ）
（どさっ……）
「こいつは隣のクラスの奥村……危ねぇ。」
「真弓が言わんかったらきづかんかった。」
「……！！ということはもう1人おる！」
「誰！？」真弓はすぐに泣きそうだ。
（ドサッ）カバンが2つ落ちてきた
「……よぅ。これお前らのだろ？」