「何飲む?」 「……カプチーノ」 「了解。 美少年、名前なんていうんだ?」 「月夜だ」 「月夜くんか」 気付かねぇ……。 目の前に、カプチーノが置かれた。 「…はぁ」 「何か悩みでもあるのか?」 「いや……」 あなたのせいだなんて言えない。 その時…――― チリンチリー…ン…― 客が入ってくる鈴の音。 入り口を見ると、さっきまで会っていた人がはいってきた。