黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ







暁side





「若、組長がお呼びです。
広間までお越し下さい」


「ああ、わかった」


「おや、航太さん、お怪我でもされましたか?
何なら手当てでも…」


「いえ、たいした怪我じゃないのでお気遣いなく」





俺の側近であり世話役の、良‐リョウ‐が呼びに来た。


親父が俺に?

親父が俺を呼ぶことは滅多にねえのに。





「ちょっと待っててくれ。
部屋で待っててくれて構わない」


「はーい」





親父のいる昼間に行くと、何やら浮かない顔をしてる親父がいた。






「……どうした?」


「今夜空けておけ。
組関連だけど、食事会がある」


「俺が行ってもいいのかよ」


「ああ。
鐘田組、藍川組も来る。
友達も一緒だから安心だろう」


「まあ…」





珍しい。

組関連のことは、高校卒業してからだ、と前々からうるさかったのに、

……参加しろ、って。






「あと、もう1つ別の組も来る。
会場はそこの組でやるから、夕方までに支度しておけ」


「もう1つの組?
どこの組だ…?」


「………、直にわかる」






直に、って何だよ。


親父といい、理人といい…。

直にっていつだ?