黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ








なんか、頭がこんがらがってきた。






「航太。
落ち着いたか?」


「…ん、大分。
理人くんの言った通り、だんだん痛みが引いてきたよ。
それに本当に骨には異常はないみたい」





壁に寄りかかり座っていた俺に、みんなが集まる。

みんなの顔には心配の色が浮かべてて、なんだか申し訳ない気分だ。






「理人と喧嘩して、どうだった」


「見たまんま。
俺の惨敗だよ。
…圧倒的に理人くんの方が強かった」


「航太…」


「俺の攻撃はまったくあたらないし、一度あたったのも、…理人くん、わざと殴られてて。

しかも平然と笑ってるし……。

たったの二発でやられちゃった…」





弱音を吐くなんて俺らしくない。


そう思いながらも、続ける。






「こっちは本気で必死だったのに、理人くんはすっごい余裕たっぷりで………。
なんか俺、情けない。
副総長なのに、なぁ…」


「情けなくなんかないよっ!
航太で負けたなら、僕たちはもっとあっさり負けてたよ」


「理人が強すぎるってだけだ!
航太が気にすることはないだろ!!」



「…ありがとう」






そう言ってくれて。