―――――信じらんない。
あれで7、8割しかだしてない?
俺はNo.2である青龍の副総長だ。
どこかで、そこらへんの不良には負けるはずがないと、思っていたのかもしれない。
だから、その分負けたことがショックで。
信じられなくて…。
圧倒的に、理人くんのほうが強かった。
この喧嘩で俺が有利になったことはない。
「あぁ、それと。
先代たちのこと悪く言ってごめんね。
君たちが殺人未遂までした理由は、
君たちの大切な人が〝奴ら〟のせいで植物状態になってしまったから、その怒りでしてしまったことも。
そこを紅蝶が助けて君たちを救ったことも。
先代たちが君たちを拾って、仲間の大切さや暖かさを教えたってことも。
生まれ変わった君たちを信じてトップにしたってことも。
知ってるよ」
っ、知って、たのか………?
だったら、なんであんな言い方…――っ!
本心、なのか?
理人くんは、理由を知っていても、ああ思ってるってことなのか?
「…―――っ」
「酷く言ったのは、航太を怒らすため。
わざと、だよ、全部。
怒らせないと本気だしてくれないでしょ」
「だから……って…」
「うん、やり方汚かったよね、ごめん。
反省してるよ。
今度ご飯奢るからさ。
……許して?」
なんだ…、わざとか。
なんだか一安心した気分。
いくら俺を怒らすためとはやり過ぎなんじゃ…、とも思ったけど、あのかわいい顔で謝られて許せないはずがない。
やっと、いつもの理人くんに戻ってよかった。
「ま、…んまと、理人、っくんに騙されちゃ、ったな〜……っ俺」
「ふふ。
ごめんって。
あー、喋んないほうがいいよ?
傷が酷くなる」
「理人、喧嘩強い…」
「まあね。
………あと、さ。
僕気にしてないよ?
君たちの過去のこと。
君たちより僕たちのほうが酷かったから、ね。
それに、友達でしょ、僕ら」

