「理人、ぜってえ奢れよ!!」


「わかってるよ。
…あ、僕と月夜が用事のある人が誰か。
教えなきゃね」


「……だれ、なの?」


「………暁の親父さんだよ。
いや、紅蓮組組長に用事があったの」


「親父に、か?
なんで」


「それはまだ言えない。
今言っちゃったら、月夜に怒られちゃうし。

でも、すぐにわかるよ。

どういう用事だったのかも、何もかも、ね。

僕もう行かなきゃ。
月夜たちもうお話し終わったみたいで呼び出されてるし」





鳴っている携帯を見せる。




「あと。
最後に言っておくけど、月夜は僕の倍くらい強いからね」





最後にそう言い残して車に向かった。

青龍が何も言うことはなく。





車に戻ると、すでに月夜の姿が。


話し合いはどうやら成功したらしい。