「絶縁すればいいんだ」
「絶、縁……」
「で、お前、俺たちの組…、麗桜組に来るか?」
「は…っ?」
「来れば、俺が直々に鍛えてやる。
住む家も手配してやるし、生活費だって…。
お前の面倒をみてやるよ。
あと、お前のお袋さんも助けてやる。
うちにはいらんほど金あるし。
これから紅蓮組に行って話しをつけるが、俺たちが帰るまでに答えを出せばいい」
コイツ、鍛えればめっちゃ強くなる。
そう踏んだ私は、八木原を誘った。
俺にとっても、八木原にとっても悪い話しじゃないと思う。
ピピピ……。
「…もしもし」
『月夜か』
「そだけど」
『溜まり場に、いつ来れる?』
「明後日ぐらいからなら平気。
大分片付く頃だと思うし。
…何かあったのか」
『いや、ちげえ。
何もねえよ』
「…へえ、珍しいな、暁が誘うのって」
『アイツら、…特に咲希斗と來希が〝寂しい〟ってうっせえんだよ』
なるほど、そゆことね。
あーびっくりした!
暁が何もなく溜まり場に来いって誘うんだもん。
『……俺も』
「え…?」
『お前がいねえと、…もの足りねえっつーか、つまんねえ』
そ、それって、暁も寂しい、ってこと…?!
「あ、きら…?」
『っ、いや、今のは忘れろ。じゃ』
ピー、ピー、という機械音に変わり、電話が切れた。
何だったんだ、今の………。
半ば呆然としながらも。
嬉しさがこみ上げてくる。

