黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ









今日1日の動きを確認し、車理人と一緒に乗り込む。



私たち二人は学生服。


証拠をとるために、学生として店に入らなきゃならない。


制服は、麗桜組オリジナルのもの。

どこの学校か特定出来ないように。




窓の外を流れていく景色が、だんだんと見慣れた景色へと変わってゆく。


もうそろそろ、だな。





「理人、ヘマすんなよ」


「するわけないじゃん。
月夜こそヘマしないでよねっ」


「当たり前」





スゥー…、ハァー……。


っよし!
やるか!!!


車を降り、店のまわりに数人待機させて、店の前に立つ。






「……行くぞ」


「――――…うん」






扉を、開けた。


目の前には、綺麗にモノトーンで纏まった内装が広がった。


落ち着いた雰囲気のある、見た目ごくごく普通のバー。





「いらっしゃいませ。
学生様二名様でよろしいですか?」


「あぁ」


「ご来店ありがとうございます。
学生様には特典として、本店オリジナルのココアを配っております。
どうぞお受け取りください」





カウンター席に座ると、バーテンダーらしき店員さんが話しかけてきた。


その店員さんから特典として貰ったもの…。

それは、ココア。


袋の中を覗くと、ココアの粉が。