真咲さんが言いたいことは、よく分かった。



単刀直入に言えば、
八木原組を潰すと、紅蓮組と争うことになるかもしれないということ。


紅蓮組の傘下である八木原組を潰すってことは、紅蓮組に対して喧嘩を売ってることと同じこと。


しかも、傘下の中で地位が上のほうとなると、更に。




仮に争うことになったとして。


麗桜組が負けることは絶対にない。

…が、紅蓮組はどうなる?



麗桜組は正統派を潰すなんてことは間違ってもしない。

それがモットーだ。



おそらく紅蓮組は、八木原組がクスリに手を出してることに気付いてないのだろう。


今から紅蓮組に言いに行くといっても、それなりに時間がかかる。


でも、そうしてる間にも被害者が増えてしまう。


時間がない。




から、明日潰すしかない。…八木原組を。



しかし、そのあとの紅蓮組の対策を明日までに練らなければならない。





そのことを、事細かく理人に話した。