実家に着いて、ひとまず理人に話さなきゃ、と思い私の部屋に通した。





「なにがあったの?」


「あの電話、真咲さんからだったんだ」


「親父から…?」


「うん。
でな…?
八木原組潰し、かなり面倒なことになるかもしれない」


「面倒なこと?」


「……八木原組は、―――っ、紅蓮組の傘下の組だったんだ





真咲さんからの電話を思いだす。



――――――
――――
――




「面倒、って」


『八木原組は、紅蓮組の傘下にあたる組だったんだ』


「紅蓮組、って……!?
暁の実家…」


『そうだ、青龍総長の実家だ。
紅蓮組はかなりの実力があるし、藍川組や鐘田組との同盟を組んでる。
そんな組の傘下ともなると……、
厄介なことになるぞ』


「八木原組って、傘下の中での地位は?」


『上のほう。
傘下の中で、三番目あたりだ』





――――――
――――
――…