「体育館、行くか」
理人と一緒に体育館へ行く。
校舎内は、さっきとは違いガランとしている。
みんな体育館行ってるからか。
あんだけ廊下に人が多かったのは、移動するためだったのね…。
途中で暁たちに会わなくて良かったわ。
理事長室に行くのが遅れてたとこだし。
体育館につくと、中から観月の声が聞こえた。
「静かに待ってろよ。
ったく、遅ぇな、アイツら。
そろそろ来る頃だと思うんだけど……」
あ、まさか私たち待ってるの?
てか、それマイクで言うことか?
なんか静まり返ってるし、入りずれぇ。
「入ろうか。
かな〜り気まずいけど」
「もうちょっと騒がしいほうが良かったな。
……あれ、開かない」
「は?
…本当だ、どっか引っかかってんのかな」
ドアをあけようとしたが、鍵が閉まってんのか、何かにひっかかってんのか、開かない。
これじゃあ、入ろうにも入れないじゃない。

