それからは大変な日々だった。


あのバーをこれからどうするか…。

それを決めるため、夜通し調べることはしばしばあって。



実家にも頻繁に帰るようになった。


親父とも真咲さんとも、何度も話し合いを進める。



組のことだけではない。


ここの所、黒蝶でトラブルが多発。



バーのことやトラブルのことで、睡眠時間は削られ、今では良くて三時間寝れればいい方。



もちろん、こんな忙しい中学校に行けるはずもないし、青龍の溜まり場にも行けるはずがない。




気まずいまま会ってないのは気にかかるけど、……そうは言ってられないから。





こうして分かったこと。


あのバーについてる組は、八木原‐ヤギハラ‐組だということ。


そして、八木原組の跡取りがバーを経営してるとのことだった。




八木原組は、卑怯な手を平気で使う組だ。


自分たちの得になる利益には目がなく、手段を選ばない。




そんな組の跡取りが経営だなんて、ますます怪しすぎる。