真新しい特攻服を手にするのは、久々。
大体黒蝶では、春あたりにメンバーの入れ替えがある。
上限は25歳。
だけど高校卒業したら、進学するか就職するのが条件であって、出来なければ、20歳で引退。
下限は14歳。
ただし、義務教育中は授業などをサボらず真面目に受ける条件つきだ。
条件が無理なら、16歳から。
そう、黒蝶では決められている。
こう細かく決まってる暴走族は数少ないだろう。
いや、黒蝶だけかもしれない。
そして春。
条件にあった新人くんたちが入ってくる。
その新人くんたちに、総長である私から特攻服を渡すの。
その時に触れる程度。
「白、か……」
白は、私に合わないと思う。
私はそんなに綺麗な人間ではない。
暗い色…、黒が私にぴったり。
「……俺、用あっからもう帰んな」
「来たばっかじゃん!」
「話しあるっつってたしさ。
それ聞きにきただけだから。
じゃ、ばいばい」
はやく理人と実家に行かなきゃ。
あの店をどうにかしないとね。

