黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ







――――私は、これを受け取ってもいいの?



特攻服は、そのチームである証の服であり。

そのチームを背負う誓いのもの。


チームにとっては凄く大切なもの。




そんなものを、〝ニセモノ〟である私が受け取ってもいいのだろうか?






「……………」


「月夜、どうした」


「………………」


「おい」






なかなか受け取らない私をおかしく思った暁は、口調を強め、眉間に皺を寄せた。



本当にいいの?

受け取ったら最後。
後戻りは出来ない。



いつかは絶対。
…みんなを裏切ってしまう事になる。


だったら、今明かしたほうがいいのだろうか。



でも。
そうなって嫌われてもいいから。

……もっと一緒にいたいと思ってしまう。





「…ごめん、ボーッとしてた。
さんきゅ」


「そうか。
暴走の日それ着てこいよ?」






手に持った特攻服は、…重く感じる。


これには〝青龍幹部〟という重荷が掛かっているから。



私の場合、黒蝶総長という重荷が。

でも、その重荷が心地いいし、重荷があるからこそ。
……力がみなぎってくるんだと、私は思う。